東日本大震災 74

8月末に担当ボランティアより、引継ぎのレポートが提出されました。
ほぼ、原文のまま紹介します。


北上調査レポート

北上大須1〜5班について
北上町大須はもともと1班から5班までに分かれていて、区長が二人いる。
震災当時は、区長の家に物資が届き、それをみんなで分けていたようだが、大須全体にはうまく行き届いてはなく、区長に対する不満の声が多くあがっていた。
また、警察や消防署が壊滅したため行政の管理をする管轄がなくってしまったことで大須全体も混乱したという話もいくつか聞いた。
大須全体が津波の被害はあったが、家が建っている場所によって被害状況が大きく違っていた。
特に、津波の影響が強かったのが1班のリーダー宅周辺と、5班の住宅(住所的には行人前)が床上40センチ以上になる家もあった。
北上大須では瓦礫撤去のボランティアが長期で入っていて、8月の中旬まで生活改善センターで生活していた。
物資支援のボランティアもいくつかはいったらしいが、全て単発の支援だった。
現在1班から5版全てにチームが出来ている。


行人前
1チーム10世帯あり。
床上50センチ以上浸水した地区。
リーダーの方は、物資は避難所や家をなくした人が優先といわれたので、もらわなかった。
自宅が残っているのに物資をもらうということに後ろめたさを感じたと言う。
最近、家を離れていた人が帰ってきたりしているという話だった。


長尾下
1チーム38世帯102名
橋浦小学校周辺の地区。
津波の被害はないももの、地震の影響があった。
また今回の震災の影響で仕事を失った方もいた。
リーダーは長尾下の区長。


二丁谷地
1チーム7世帯
津波の被害が酷く、のこっている住宅は七世帯。
津波の床上50センチ以上。
子供もいておむつなどの需要もある。


吉浜
津波の被害が酷く、全壊した家も多くあった。
今までまったく何の支援もなく、何もかもながされてしまったのでちょっとした日用品(ノートやペンなど)も必要とのことだった。


小室
1チーム5世帯
津波の被害有。
海沿いの家は全壊。かなりの広範囲にわたって津波の被害がでている。
漁師の多い地区なので仕事を失った人も沢山いた。
リーダーのお宅では新しく船を買い、もう一度仕事を始めていた。

2011/9/18 21:44