東日本大震災78

チーム王冠の活動拠点を完全に移行します。
支援物資の届け先などホームページで確認して下さい。

アセスメント調査へのボランティア参加感謝します。
調査を通じて被災者の「今」を感じて、言葉にならない感情がこみ上げてきている人が多いと思います。
まだまだ、調査を必要としている人がいます。
忙しいとは思いますが、看護士、介護士、福祉士、また同様のスキルを持った方、良識ある人生経験豊富な大人の方の参加をお待ちしています。
被災地を、そこで暮らす人たちを助けて下さい。

例えば、床張りが終わっていない、壁が無いリフォームの済んでいない自宅避難者の一人暮らしのおばあちゃんの家では、支援物資でもらったストーブで部屋を温めても、室温が1〜2度しか上がりません。
夏前にもらった数枚の薄い洋服に身を包みながら、「あったかい洋服がほしい」と骨折で痛めた足をさすりながら、津波に濡れたグチャグチャの布団で、それしかないから毎日乾かしながら他人に借りた毛布にくるまりながら、すでに賞味期限が切れてしまったインスタント味噌汁を、大丈夫、大丈夫と言いながらすすっています。

仮設住宅に行かずに暮らす自宅避難者は自宅を応急修理する助成金を使うことが出来る。ところが、肝心の建築業者、大工が捕まらない。4ヶ月待って「受注は無かったことにしてほしい」と大工さんサイドからキャンセルされているのが現実。途方に暮れる。
自分の家が建築制限エリアから外れて、住める自由が選択できる事実を知らずに耐え忍んでいる人が多数います。
これから大工を頼んでも最短でも半年待ち、それどころか3年待ちというのが被災地の現実。何回このまま冬を越さないといけないのか?
生死に関わる大問題に行政は動く気配なし。
いったいどれだけの国会議員、県会議員、市町村の議員が認識しているのかはなはだ疑問だ。
震災前は大工さんの日当相場は1万円〜1万5千円だった。バブルの時代でも2万5千円前後。被災地では3万円でも大工さんが集まらないと頭を抱える。この現実は被災者にすべて跳ね返ってくる。通常300万円で終わるはずのリフォームが約1千万円かかってしまう。
応急修理制度や生活再建支援金制度はこの事態を想定していない。

建築会社は大工さんを集めるのに躍起になっている。
関東を越え、関西を越え、九州からも人材を集めている。
もう、大工さんじゃなくても、セミプロ程度の人材でもどんどん集めようとしている。
しかし、被災地に人材を集めても、そういった人たちを宿泊させる施設が無い。
ホテル、旅館、民宿などの宿泊施設は通勤1時間圏内は半年先まで予約で埋まっている。別の手段を考えているが、ほぼ打つ手無しの手詰まり状態だ。

この負の連鎖を断ち切るものは、使命感しかない。
まず、被災地の仕事を奪うな!とか、被災地は困っていない!などツイッターでチマチマつぶやいている野次馬の戯言に惑わされること無く真実を知ってほしい。
河北新報ではすでに実態に近いことを記事にした。フジテレビでも緊急取材に来た。読売新聞も興味をもった。
各メディアの人たちに、真実を見極め正確に報道してほしい。そしてもっと問題を深く掘り下げ、問題提起をしてほしい。ボランティアの人、災害救助に携わる人たち、政治家、報道マン、それぞれの立場で社会貢献の役割を果たしてほしい。
使命感をもって。