東日本大震災40

震災直後から、右も左もわからずに、自分がしていることがボランティアだとも考えずに行動していました。
理由は直感のみ。

「これは、ヤバイ」だけです。

何をしたらいいかわからずに、とりあえず食い物ということで走り回りました。
ガソリンに困り、物資に困り、お金に困り、それでも走り続けられたのは、支援してくれた仲間のおかげです。
状況が把握でき、周りの巨大ボランティア軍団の行かないところを探して、何を困っているのかヒアリングして周りました。
今、思えば、ボランティアのイロハを知らなかったのが良かったと思います。

他のボランティアグループは、過去の震災をベースに作られたマニュアルに沿って迅速に活動して、大きな仕事をしてきたのだと思います。
ところが、マニュアルと現実のギャップにその成果が急速に失速しているようにも感じます。

そして今、大きな仕事を目の前に感じるのは、資金の問題です。
NPO法人や、実績のあるボランティアグループには資金的な援助も入りやすいようで、お金に困っている話は聞こえてきません。

どなたかに指摘されたとおりに、自分達の活動を継続するには、金がいる現実に直面してきたことを感じます。きれいごとを言っている場合ではない。

誤解を恐れず叫ばせてもらえば、「ギブミー・マネー」です。
真剣に活動するほとんどのメンバーが被災者、震災失業者、震災困窮者です。
この1週間で約10万円のガソリン代を使いました。
荷物を運ぶトラックのロープ、雨よけシート、炊き出し資材、被災者の優先度の高いと判断した物資を買いました。
「自分の生活もままならないのに何やってるんだ?」という意見も耳にタコが出来ました。江頭2:50が、困っている人のために借金して物資をそろえた行動は、よく理解できます。

自分を支えるサポータースタッフ。地元で協賛してくれる企業や個人。作業を手伝ってくれるボランティアスタッフ。増えている。感謝、感謝、感謝。
自分が称えられれば、ひとりでやっているんじゃないと勇気がわいて、誰かの笑顔や涙は、明日の活力になります。
世間が何て言おうが、すべてを失った持たざる避難民が未だに避難所で、半壊した自宅で、声をひそめて泣いています。
物資を届けて欲しいものが手に入って安心する笑顔。炊き出しで満たされこぼれる笑顔は、今はまだ、翌日には消えてしまうほどはかないものです。

自分は、まだまだこの活動を続けたい。
行政が正しく動き始めるまで、どこかのでっかいボランティア団体が正しく今を把握できるまで、被災者が自分の力で好きなものを食べられるようになるまで。
一人では出来ないけど、仲間がいれば出来そうな気がする。
「チーム王冠に力を下さい。」
お願いします。




支援の志がある人は、一次対応してくれる仲間、王冠サポーターに連絡して下さい。
コメント欄、伝言場、個別メールでは対応が遅れる可能性大です。

2011/4/19 04:36